練習気分で詠んでみた短歌(?)です。
(む)
今年の梅雨のある日、
湿度を感じて
ああ、
雨が降ってきそうだな、
などと思っていたら
しばらくして
雷の音が聞こえ、
雨もポツリポツリと
降り出した。
気温も高めなので
むしむしとして
不快、
だが奇妙なもので
雷と雨の組み合わせは
悪くない。
いかにも
夏らしい気がした。
雷は怖いものでもあるが、
必要でもあるのだろう。
ただ、
この日はピカッと光って
雨がザーザーと降る、
といった感じではなく、
遠くから雷の音が響いて
雨がそこそこ降った、
という感じだった。
そのほうが安全には
違いないけれども、
なぜか、なんとはなしに
昔の夕立が恋しくなった。
まあ、
そんなときのことを
詠んだ歌
むしむしと
雲厚くなり
雨落ちて
夏を呼ぶ声
雷遠く
まるゆ。
むしむしと
くも あつくなり
あめ おちて
なつを よぶ こえ
らい とおく
まるゆ。
建物のなかに
いるときには、
雷も
頼もしく
思えたり
します。
いるときには、
雷も
頼もしく
思えたり
します。