この雪の 消残るときに いざ行かな 山橘の 実の照るも見む 大伴家持 このゆきの けのこるときに いざゆかな やまたちばなの みのてるもみむ おおとものやかもち この雪がまだ消え …
2018年12月
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葦辺行く 鴨の羽交ひに 霜降りて 寒き夕べは 大和し思ほゆ 志貴皇子 あしべゆく かものはがひに しもふりて さむきゆふべは やまとしおもほゆ しきのみこ 葦がはえる水辺を泳ぎ行 …
天にます 月読壮士 まひはせむ 今宵の長さ 五百夜継ぎこそ 湯原王 あめにます つくよみをとこ まひはせむ こよひのながさ いほよつぎこそ ゆはらのわうきみ 天にいらっしゃる月読 …
いづくにか 世をばいとはむ 心こそ 野にも山にも 迷ふべらなれ 素性法師 いづくにか よをばいとはむ こころこそ のにもやまにも まよふべらなれ そせいほふし どこへか世を避け逃れようか どこ …