久方の 雨には着ぬを あやしくも 我が衣手は 干るときなきか 詠み人知らず ひさかたの あめにはきぬを あやしくも わがころもでは ふるときなきか よみびとしらず 雨に濡れたというわけでもない …
2018年7月
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水風晩涼といへることをよめる 風吹けば 蓮の浮き葉に 玉こえて 涼しくなりぬ ひぐらしの声 源俊頼 かぜふけば はすのうきはに たまこえて すずしくなりぬ ひぐらしのこゑ みなも …
曇りなき 青海の原を 飛ぶ鳥の かげさへしるく てれる夏かな 曾禰好忠 くもりなき あをみのはらを とぶとりの かげさへしるく てれるなつかな そねのよしただ 曇りのない青い海原の上を飛んで行 …
天平十年七月七日夜 独り天漢を仰ぎて聊か懐いを述ぶる歌 織姫し 船乗りすらし 真澄鏡 清き月夜に 雲立ち渡る 大伴家持 天平十年七月七日夜 ひとり あまのがはを あ …