今更に なに生ひづらむ 竹の子の 憂き節しげき 世とは知らずや 凡河内躬恒 いまさらに なにおひづらむ たけのこの うきふししげき よとはしらずや おほしかふちのみつね 今さらながら 不憫なこ …
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花散りし 庭の木の葉も 茂りあひて 天照月の影ぞまれなる 曾禰好忠 はなちりし にはのこのはも しげりあひて あまてるつきの かげぞまれなる そねのよしただ 花がすっかり散ってしまった庭の樹々 …
朝霧の 八重山越ゑて 霍公鳥 卯の花辺から 鳴きて越ゑ来ぬ 詠み人知らず あさぎりの やへやまこゑて ほととぎす うのはなべから なきてこゑきぬ よみびとしらず 連なり合った幾重もの山々を越え …
をしめども とまらぬ春も あるものを 言はぬにきたる 夏衣かな 素性法師 をしめども とまらぬはるも あるものを いはぬにきたる なつごろもかな そせいはふし 惜しんだとしても行ってしまう春もあるというのに 頼みもしない …