カテゴリー「 和歌 」の記事

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折りて見ば 落ちぞしぬべき 秋萩の 枝もたわわに 置ける白露 詠み人知らず   をりてみば おちぞしぬべき あきはぎの えだもたわわに おけるしらつゆ よみびとしらず   折って見てみたならば 落ちて …
秋の夜は 露こそことに 寒からし 草むらごとに 虫の侘ぶれば 詠み人知らず   あきのよは つゆこそことに さむからし くさむらごとに むしのわぶれば よみびとしらず   秋の夜には 露がことさらに寒 …
  詞書 藤原三善が六十賀によみける この歌は ある人 在原時春かともいふ   鶴亀も 千歳ののちは 知らなくに あかぬ心に まかせはててむ 伝 在原滋春 (在原時春 作 との説もあり)   …
昨日こそ 早苗とりしか いつのまに 稲葉そよぎて 秋風の吹く 詠み人知らず   きのふこそ さなへとりしか いつのまに いなばそよぎて あきかぜのふく よみびとしらず   ほんの少し前 昨日あたりに苗 …
天の川 霧立ちわたり 彦星の 楫の音聞こゆ 夜の更けゆけば 詠み人知らず   あまのがは きりたちわたり ひこぼしの かぢのおときこゆ よるのふけゆけば (または よのふけゆけば) よみびとしらず   …
夏はつる 扇と秋の 白露と いづれかまづは 置かむとすらむ 壬生忠岑   なつはつる あふぎと あきのしらつゆと いづれかまづは おかむとすらむ みぶのただみね   夏が終わり 扇が捨て置かれるのと  …
世間を 何に譬へむ 朝開き 漕ぎ去にし船の 跡なきがごと 沙弥満誓   よのなかを なににたとへむ あさびらき こぎいにしふねの あとなきがごと しゃみまんせい   または しゃみまんぜい または さ …
忘らむと 野行き山行き 我れ来れど 我が父母は 忘れせぬかも 商長首麿   わすらむと のゆきやまゆき われくれど わがちちははは わすれせぬかも あきのをさのおびとまろ   忘れてしまおうと 野を行 …
  石山にて 暁 ひぐらしのなくをききて   葉を茂み 外山の影や まがふらむ 明くるも知らぬ ひぐらしの声 藤原実方   いしやまにて あかつき ひぐらしのなくをききて   はを …
縒られつる 野も狭の草の かげろひて 涼しく曇る 夕立の空 西行   よられつる のもせのくさの かげろひて すずしくくもる ゆふだちのそら さいぎゃう   縒れるように もつれてからまりあった 野原 …
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