正月立ち 春の来たらば かくしこそ 梅を招きつつ 楽しきを経め 大弐紀卿 むつきたち はるのきたらば かくしこそ うめを をきつつ たのしきをへめ だいにのきのまへつきみ 正月に …
カテゴリー「 和歌 」の記事
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太宰帥大伴卿 冬の日 雪を見て 京を憶ふ歌 あわゆきの ほどろほどろに 降りしけば 奈良の都し 思ほゆるかも 大伴旅人 だざいのそち(そつ) おおともきょう ふゆのひ ゆきをみて …
この雪の 消残るときに いざ行かな 山橘の 実の照るも見む 大伴家持 このゆきの けのこるときに いざゆかな やまたちばなの みのてるもみむ おおとものやかもち この雪がまだ消え …
葦辺行く 鴨の羽交ひに 霜降りて 寒き夕べは 大和し思ほゆ 志貴皇子 あしべゆく かものはがひに しもふりて さむきゆふべは やまとしおもほゆ しきのみこ 葦がはえる水辺を泳ぎ行 …
天にます 月読壮士 まひはせむ 今宵の長さ 五百夜継ぎこそ 湯原王 あめにます つくよみをとこ まひはせむ こよひのながさ いほよつぎこそ ゆはらのわうきみ 天にいらっしゃる月読 …
いづくにか 世をばいとはむ 心こそ 野にも山にも 迷ふべらなれ 素性法師 いづくにか よをばいとはむ こころこそ のにもやまにも まよふべらなれ そせいほふし どこへか世を避け逃れようか どこ …
さきのおほきおほいまうちぎみを 白川のあたりに送りける夜よめる 血の涙 落ちてぞたぎつ 白川は 君が世までの 名にこそありけれ 素性法師 さきのおほきおほいまうちぎみを しらかは …
ちりのこりたる紅葉を見侍りて 唐錦 枝にひとむら のこれるは 秋のかたみを たたぬなりけり 遍照(遍昭) ちりのこりたるもみぢをみはべりて からにしき …
ならの帝の御歌 ふるさとと なりにし奈良の 都にも 色はかはらず 花は咲きけり 奈良帝 ならのみかどのおほんうた ふるさとと なりにしならの みやこに …
この歌はある人 ならの帝の御歌なりとなむ申す 竜田川 もみぢ乱れて 流るめり 渡らば錦 なかや絶えなむ 伝 奈良帝(ならのみかど のちの平城天皇へいぜいてんのう) …