秋ですね・・・

折りて見ば
落ちぞしぬべき
秋萩の
枝もたわわに
置ける白露

詠み人知らず

 

をりてみば
おちぞしぬべき
あきはぎの
えだもたわわに
おけるしらつゆ

よみびとしらず

 

折って見てみたならば 落ちてしまうであろう
秋萩の枝に たわわに置かれているよ白露が

 

 

天候が、また崩れてきているようです。

 

二百十日も二百二十日も過ぎましたが、
今後もやはり台風には警戒が必要なのでしょうか。

 

ところで、彼岸の入りですね。

 

動物愛護週間でもあるそうです。

 

どんな動物であれ、なるべく大事にすべきだと思います。
ただこのところは、何だか、人は生き物に入っていないの?
などど不謹慎な考えが頭をよぎることもあります。

 

何だかよくわかりませんが、
人って業が深い生き物なのかなあ・・・。

 

同じ人間なのに、同じ日本の人なのに、
たいした理由もなくやみくもに嫌ったり、憎んだり、
そんなことが多いような気がしてしまいます。

 

それは確かにもっふもふの生き物は
可愛くて見ただけでうれしくなってしまうので、
人より愛されやすいかもしれませんが・・・。

 

人間の見た目って多くの動物よりも美しいかどうか、
微妙だしな・・・。

これって私の見た目だけの問題?

 

なんだかなあ・・・難しいな。

とりあえず見た目は置いておいて。

 

ああ、これも時代のせいでょうか。

世相なんでしょうか。

 

簡単に答えは出てきません。

ため息が出てしまいます。

 

それならいっそ人間も
もう少し可愛らしく、
全身もふっとした毛が生えていたりしたなら、
あるいは暑い時期以外着ぐるみみたいな衣装を着ていたりすれば、
ひょっとして少しはお互いにもっと情がわくのでしょうか、
こんな、やけみたいな考えが
頭をよぎります。

心が温かくなるような気がするのですが・・・
駄目か、よけいに腹が立つ人もいそう・・・。

 

でもとにかく人はけっこう面倒な生き物なのだなあ、
ああ、オチ(?)がひどいです。

 

 

そういえば、お彼岸でした。

 

お彼岸といえば、「おはぎ」ですね。

 

昔、「ぼたもち」と「おはぎ」って何が違うの?
なんて思っていましたが、結局はおんなじなんですよねえ。

 

牡丹の花の季節の頃に作るのが「牡丹餅(ぼたもち)」、
萩の花の時期に作るのが「御萩(おはぎ)」、
だったんですね。

 

私はまた、田舎らしくちょうど子供のこぶしくらいの大きさで、
いかにもぼたっとした感じの食べ物だからぼたもち、
かと思っていました。

愚かです。

 

ぼたもちのほうは、
牡丹の花のように
まあるく大きめに作って、
おはぎのほうは
萩の花を思わせるように、
小さめに少しばかり長方形っぽく作っていた、
という説(?)もあるようです。

 

おはぎがこしあんで、おはぎは粒あん?
あれっ?違ったっけ?
などと思ったりしましたが、
以前は小豆が収穫されたばかりの頃には粒あんで、
時間がたったら皮がかたくなるからこしあん、
ということもあったらしいです。

 

ああ、だから秋はこしあんかあ・・・。

 

まあ、今は季節はそんなに関係なく、
粒あんもこしあんもいただくことができますね。

 

春、秋、それほどこだわらず、
お好みでいろいろ、ということでしょうね。

 

ぼたもち、というくらいなので、
よりお餅らしくもち米に粒がないのがぼたもちかな、
などとも思っていましたが、
これも関係ないようです。

 

ぼたもち、おはぎって、
語感でそう呼ばれるようになったのかもしれませんね。

 

おぼた、はぎもち・・・
うーん、悪いわけではないけど、やっぱり微妙かなあ。

 

でも、御牡丹(おぼたん)、御萩餅(おはぎもち)
だとかなら別にそう変でもないような・・・。
変かな。

 

名前というのも、
何かのはずみでそう決まってしまったのでしょうか。

はて。

 

ですが、何はともあれ春の牡丹の花も、秋の萩も、綺麗な花、
だからかたどった食べ物も美味しい、
こんな結論ならば悪くはない、ような気がします
(無理があるかな)。

 

 

ここで、唐突ですが上の歌です。

 

私みたいなものにも比較的わかりやすい歌です。

 

枝もたわわに白露が降りている、
とても麗しいイメージで
豊かな感じもします。

 

ただ「落ちぞしぬべき」ここに少しドキッとしてしまいましたが、
この場合「し」は「す(為)」の連用形ということらしいのですね。

他に、「落ち」と「ぬべき」の間に入っていて強調を表している、
とみるかたもいらっしゃるようです。

 

声に出してこの一文を読むときにはどこで区切るのか、
それとも区切らないのか、ちょっと悩みます。
むしろアクセントのほうにより注意が必要かもしれません。

 

声に出して読まなければいいだけなので
別に悩む必要はないかもしれませんが、
少しだけ気になってしまいました。

 

 

そういえば萩は秋の七草でもありました。

 

古い時代から親しまれて来た植物のひとつで、
種類も多いそうです。

 

 

萩の花、御萩、そんな時期なんですね。

 

秋です。

 

 

うん そう 季節は移ろう
それは当たり前なのだけれど
なんだか さみしくもある
これこそ秋の気分でしょうか

 

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