練習気分で詠んでみた短歌(?)です。
(も)
今年のある日の夕方頃、
ふっと気がつくと
どこからか
ヒグラシらしい声が聞こえてきた。
まだ暑い時期だが
秋が
確実に近づいているんだな、
と思った。
それにしても、
森や林がすぐ近くに
あるわけでもないのに、
ひぐらしも
どこかの木立ちなどで
ちゃんと命をつないでいる
のだな、などと
何だか頼もしいような
不思議なような、
そして
秋が来るのが
さみしいような
気がした。
そんなときのことを
詠んだ歌
森はなし
立ち木の陰に
住まうのか
ひぐらしの声
降らす夕暮れ
まるゆ。
もり は なし
たちき の かげに
すまう のか
ひぐらし の こえ
ふらす ゆうぐれ
まるゆ。
あちらこちらで
木や草や花が
生きていてくれたら
ほっとする
木や草や花が
生きていてくれたら
ほっとする